KT88pp Version2 測定結果(3)
下図はアンプの歪率特性です。図の左側がKNFのみ、右側がKNF+NFB20dBです。
前回アンプのNFBなしと今回のKNFのみの場合とを比較してみると、電圧増幅段のゲインが高くノイズをひらいやすいことから、THD+Nの歪率は今回のアンプの方が悪くなっています。しかし、約3dBのKNFの効果があって、THDの歪率は今回のアンプの方が若干よくなっています。
10KHzの歪率が100Hzと1kHzと比べて悪くなっています。電圧増幅段のゲインを大きくしたことでオペアンプにかかるNF量が低下していますが、このことが影響しているのかどうかは不明です。
下図はTube1&2の100Hz〜10KHz方形波応答特性です。
図の左側がKNFのみ、右側がKNF+オーバーオールNFB20dBです。
KNFのみの周波数特性は20KHzしかありませんから、10KHzの応答波形はかなりなまっています。
下図は容量負荷に対する安定性を確認したものです。図の左側が4Ω+100nF、右側が100nFです。