中電 MG3675
オーバーハングですが、ヘッドシェル上で針先まで52mmに調整されています。
針は楕円針です。
◎ジャズアヴェンジャーのデビューアルバム"THE JAZZ AVENGERS "です。
このグループをこんなに楽しく聴けるカートリッジは他にありません。エッジが効いたシンバルやベースの音にちょっとしたラウドネス効果を感じます。そのためか左右だけでなく前後の楽器配置が見えるような音場を展開します。金沢ジャズストリートに呼んでほしいです。
◎角田健一ビッグバンドの"MIXER’S LAB SOUND SERIES Vol.4"です。
近年ピカイチの高録音盤なので心配しましたが気宇に終わりました。ノリの良さを損なわずビッグバンドの楽しさをストレートに伝えてきます。
◎サンタナの"天の守護神( Abraxas)"です。
サンタナの粘っこく官能的なギターソロはこのカートリッジの独壇場です。
テクニクスのSL-1300を使って、私の持っている他のMMカートリッジと比較試聴しました。
写真左のSHURE M97xEは、これだけ聞いていたら気にならなかったのですが聴き比べると他より少し劣っていることに気付かされます。音の分離が悪く複数の楽器がだんご状になって聞こえます。音に艶がなくガサツな感じがします。
写真右のOrtofon 2M Bronzeはおとなしく感じる音です。なんでも卒なくこなしますが、買った時の第一印象通りでガッツがないです。ただ、ボーカルに関しては艶っぽく聴かせてくれて好印象でした。
写真中央の中電 MG3675は、とにかく音楽を楽しく聴かせてくれます。クリアで音の伸びも良く、ガッツのある音なのにガサツな感じは皆無です。各楽器の音をエッジを効かせて出してくるので音楽のダイナミズムを際立たせます。いわゆるノリの良い音です。クラシックファンはどう感じるか分からないですが、ジャズやロックを聴くにはこれしかないと思わせる強烈な個性を持っています。最初はこのカートリッジに固有の音色が乗っている気がしましたが、最近ではそれを感じなくなりました(慣れてきた?)。80年代録音以前の盤は全てこのカートリッジで問題ありません、というか積極的に使うことになっています。
もう一点。テクニクスのSL-1300Gとの相性が良いことがこのカートリッジの魅力を増しています。元気は良いものの少し低域が緩くなりがちなMMカートリッジの音と、SL-1300Gの生真面目で低域を強く引き締める再生スタイルとがうまくマッチしている気がします。高いお金を出して手に入れたプレーヤーの出番が増えてとても嬉しいです。
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