Ortofon 2M Bronze
黒いケースにオレンジが鮮やかで宝石のようです。
PD-171A付属のヘッドシェルに取り付けました。カートリッジ本体にタップが切ってあるので取り付けは容易です。リード線取り付けの端子は細身です。
針圧は1.5gです。本体形状のせいもあるのでしょうが、保護カバーは取り付けにくくて役に立ちません。
音が出る瞬間、ワクワクです。
手持ちのカートリッジと比較試聴しました。これまで抱いていたMMカートリッジの印象とは異なる素直な良い音です。DL-103より値段は5500円高いです。
常用のフェーズメーションのPP-300は音場の奥まで見通せるような透明感と高い分解能を持っています。正直言って2M Bronzeは何もかもが少しずつ劣っているのですが、音楽の楽しさをとてもうまく伝えてきます。例えば、角田健一ビッグバンドの「MIXER’S LAB SOUND SERIES Vol.4」は録音が良いのでつい分析的に聞いてしまうのですが、2M Bronzeは体が動き出すようなノリの良さが前面に出ます。
MMカートリッジというと少し荒い音でロックにはいいけどボーカルのしっとりした音は無理という印象ですが、2M Bronzeは両方いけます。高域と低域の伸びが少し足りないという印象ではありますが、滑らかで聴きやすくサ行音が気にならないのがgoodです。60年代後半から80年代前半の洋楽やJ-POPは最高です。
エネルギーバランス的には低域から高域までフラットに出ている感じで、どこかの帯域が膨らんでいるとかいうことはありません。ただ、聞き込んでいって不満に感じることは、密度感が低く音が軽く感じることです。大袈裟に言えば、羊羹と淡雪羹、どら焼きとカルメ焼きのような差です。低域にドスンという迫力が欲しいです。これがMCとMMの差なのか2M Bronzeの個性なのかよく分かりません。
以上がOrtofon 2M Bronzeを聞いた感想です。PP-300と差があるのは確かですがダメ出しをするような差ではありません。最近の私の再生環境では、リラックスして音楽を聴きたい時に最適なカートリッジの一つであると言えます。
« 6V6&7591pp 目次 | トップページ | Technics SL-1300G 開梱と組み立て »
「オーディオ機器」カテゴリの記事
- Technics SL-1300G ヒアリング(2025.07.08)
- Technics SL-1300G 開梱と組み立て(2025.07.01)
- Ortofon 2M Bronze(2025.06.10)
- Denon DL-103(2024.09.10)
- フォノケーブルの比較試聴(2024.08.27)
「レコード再生」カテゴリの記事
- Technics SL-1300G ヒアリング(2025.07.08)
- Technics SL-1300G 開梱と組み立て(2025.07.01)
- Ortofon 2M Bronze(2025.06.10)
- Denon DL-103(2024.09.10)
- フォノケーブルの比較試聴(2024.08.27)







コメント