6V6&7591ppーーー6V6ULppの動作ポイントを探る
使用するのはElectro-Harmonix社製の6V6EHとStandard Electricの6V6GTYです。6V6GTのプレート損失は12W〜14Wと幅があるのですが、6V6EHと6V6GTYはともに14Wとなっています。プレート電圧の最大値は6V6EHが450V、一般の6V6GTは315V〜350Vです。
そこで、今回の設計ではプレート電圧(B電圧)を変化させ、その際にプレート損失が12W(定格の85.7%)になるバイアス電圧を読み取るという方法で動作ポイントを探ろうと思います。
B電源電圧は250Vから290Vまで5V単位で変化させました。バイアス電圧は-9Vから-18Vまで0.1V単位で変化させています。.MEASコマンドを使い、各B電源電圧におけるプレート損失12W時のバイアス電圧およびプレート電流を読み取ります。
下図はシミュレーション結果です。上のグラフは、横軸:バイアス電圧で縦軸:プレート損失になっています。下のグラフは、横軸:バイアス電圧で縦軸:プレート電流です。
ログ画面を開くと数値を見ることができます。
ここまでのシミュレーションで9つの動作ポイントが得られました。それぞれの動作ポイントごとに出力と歪み率をシミュレーションします。下図は回路図になります。
上に載せた図はB電源電圧285Vでバイアス電圧-15.8Vの時のものです。結果はログファイルで見ることができます。
このシミュレーションを計9回行った結果を下図に示します。
最大出力と歪率のバランスが良いポイントということで、B電源電圧270V、プレート電流45mAに決定しました。
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