再設計アナログ基板の特性ーーーADCの製作
【音質】
音質は素晴らしくよくなりました。アキュフェーズDG-58より良い音という当初の目的を果たすことができたと思います。
前々回のブログ記事にアナログ基板の変更内容を書きましたが、その中で【(1)バランス信号の経路からゲイン調整ボリュームとボルテージフォロアを削除】が最も音質改善に効果があったように思います。信号経路のボリュームが音質に影響することと、オペアンプの段数は少ない方が良いという2つのことを体験することができました。
採用したオペアンプOPA1656がよくないと考えていたのですが、それは違っていたようです。次回のブログでオペアンプの音質比較記事をアップする予定ですが、どのオペアンプを使っても水準以上の音が得られました。
【特性】
周波数特性の測定にはAnalog Discovery 2を使用しました。周波数特性を測定する目的は、シミュレーションデータの妥当性検証と各オペアンプが発振せず安定に動作しているかの確認です。
歪率の測定にはパナソニックのオーディオアナライザVP-7725Bを使用しました。歪率はどのオペアンプも測定限界付近の値なので、音質との関係性において意味のあるデータとは言えないかもしれません。
下図はOPA1611の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
下図はOPA1655の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
下図はOOPA627の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
下図はOPA604の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
下図はAD797の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
下図はLT1028の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
下図はMUSES05の周波数特性と歪率特性(THD+N)のグラフです。
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