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2022/12/23

長谷弘工業 UMU-191M Mark3をDG-58で調整する

長谷弘工業のUMU-191Mを部屋に設置しました。

Photo_20221223170101



下図に設置寸法を示します。

Photo_20221223170102

PL300の後ろに置くことは決めていましたが、その間隔1.8mはヒアリングで決めました。これより狭いと普段聴く位置でステレオ感がなくなってしまいます。それと、壁から離すと中低域と高域がバラバラになってしまう感じです。できるだけ壁に近づけて置くのが良いようです

ヒアリングポジションは上図のBの位置です。机に向かって作業をしながら聴くことが多いというのが理由です。この位置で聞いていみて新しい発見がありました。それはボーカル等センターに位置する音像が壁から浮き上がって聞こえるというものです。これって結構気持ち良いです。スピーカーの中心軸線が両耳をかすめるようなポジションだからだと思います。ヘッドフォン効果(私の造語です)と言っています。しかし、副作用もあります。それは頭を動かすと音像が左右方向にフラフラすることです。このスピーカーにはそれほどの厳密性を求めていないので良しとしています。



DG-58を使ってBポジションにおける周波数特性を測ってみました。

Umu191

100Hz以下は全く期待できません。10KHz付近に大きな盛り上がりがあります。これらの特性はスピーカーユニットの特性からきていると思われます。50Hzと200Hz近傍の大きな凹みは部屋の特性が原因で、PL300でも同様の傾向が見られます。



次にDG-58を使って調整してみます。今回は平坦な特性を目指すFLATではなく、SMOOTHを使ってスピーカー本来の特性を生かした補正にしたいと思います。

Dg58

SMOOTHは上図で示したスピーカーの周波数特性の包絡線を目標値とし、細かな凹凸を修正し左右のレベル差をなくすような調整が行われます。下図が目標値です。

Umu191_20221223170301


下図が調整後の周波数特性になります。

Umu191_20221223170401


下図は各周波数ごとの補正値です、6dB以内に収まるようにしているのではないかと想像しています。

Umu191_20221223170402


下図は各周波数ごとの左右レベル差です。かなり改善されています。これによって定位がビシッと決まるようになります。

Umu191_20221223170501

調整後の音質ですが、D級アンプのNuPrime STA-9だと少し”操り人形感”があって不自然さを感じることがありました。しかし、6CA7プッシュプルだと逆に自然でスカッと抜けた音に印象が変わりました。シングルアンプでも大丈夫かという心配はありますが、当面SMOOTH調整をオンにして6CA7プッシュプルを使っていきたいと思っています。



新しいスピーカーの導入に伴いモニターオーディオPL300の位置をずらしています。再調整が必要です。UMU-191Mと同じようにSMOOTHだけで補正しました。マイクの位置は上図A、スピーカとの間で正三角形を描くポジションです。下図に補正前の特性と調整の目標値、調整後の特性、調整の補正値、左右のレベル差を示します。

Pl300


Pl300_20221223170601

Pl300_20221223170602

Pl300_20221223170701


Pl300_20221223170702





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オーディオ機器」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!
NASを使ったオーディオセットに興味があり、こちらのHPにたどり着きました。
たくさん興味深い投稿があり、一度お話してみたいと思いコメントしました。
私は三社町に在住なのですが、もしよろしければ今度お会いできないでしょうか。
もしよろしければぜひご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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