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2022/07/15

LTSpiceでノイズをシミュレーションする

まず抵抗の熱雑音をシミュレーションしてみます。

Lt  


ノイズ解析の構文ですが、キーボードの”S"キーを叩いて直接入力しても良いですし、Edit Simulation Commandのダイアログボックスを使っても良いです。下図にダイアログボックスの内容を示します。

Lt_20220715093801

Outputは出力のノード名
Inputは入力信号源名
Type Of Sweepはスイープの間隔
Number Of Points Per Decadehaは1間隔あたりの解析数
Start Frequencyは開始周波数
Stop Frequencyは終了周波数


次に抵抗を2本直列につないでシミュレーションしてみましょう。

Lt_20220715093901


上記2例の熱雑音を計算したものを下図に示します。当然ですが、同じ値です。

Lt_20220715094001



下記の代表的なローノイズオペアンプを使ってノイズ解析を行ってみます。

Lt_20220715094101

まずボルテージフォロアーの入力換算雑音密度をシミュレーションします。

Lt_20220715094102
Lt_20220715094201
Lt_20220715094301


次にゲイン10倍の非反転アンプの入力換算雑音雑音密度をシミュレーションします。

Lt_20220715094302
Lt_20220715094401
Lt_20220715094402


上記の10倍回路で入力換算雑音雑音密度を計算してみます。雑音の発生源は下記の3つです。

①R1//R2の発生する熱雑音
②R1//R2とオペアンプの入力雑音電流との積
③オペアンプの入力換算雑音電圧

①から③それぞれの二乗の和の平方根が上記回路の入力換算雑音密度になります。

計算の結果は下図の通りです。

Lt_20220715094501

 

シミュレーションの結果とは少し違った値になりました。




参考文献:
  遠坂俊昭.計測のためのアナログ回路設計.CQ出版社.1997.p.18−24.

 

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