EAGLE入門 第五章【ライブラリ】 デバイスを新規に作成する
(11)デバイスを新規に作成する
EAGLEは回路図とボード図とが連携して動作しています。回路図の内容が逐次ボード図に反映される仕組みになっていて、それぞれ単独で変更することはできません。同じように、回路図で使用するシンボルとボード図で使用するフットプリントとの連携が必要で、デバイスの中で二者間の関係を定義します。
ここではルビコンのWXAシリーズのデバイスを作成し、その中で有極キャパシタのシンボルピンと直径18mmリードピッチ7.5mmのフットプリント端子とを関係付け、関係づけられたものが35V3300μFであることを明示します。
”Capacitor.lbr”をハイライトし、右クリックで表示されたメニューから”Open”を選択します。
ライブラリ管理ウインドウが開きます。ライブラリ管理ウインドウの上部ツールバーから”Device”アイコンをクリックします。
名称を入力するウインドウがポップアップします。「RUBYCON_WXA」と入力しました。”OK”ボタンをクリックします。
”Yes”ボタンをクリックします。
ライブラリ管理ウインドウがデバイスエディタの画面に変わります。サイドツールバーにある”Add Part”アイコンをクリックします。
シンボルを選択するウインドウがポップアップします。有極キャパシタシンボルの”POLARITY”を選択し”OK”ボタンをクリックします。
先ほど選択したシンボルがハイライトされ自由に動く状態で現れます。原点付近に移動させクリックして固定します。
(*)画面下にある”New”ボタンをクリックし、現れるメニューから”Add local package”を選択します。
フットプリントを選択するウインドウがポップアップします。”RADIAL_D18_P7.5”を選択し”OK”ボタンをクリックします。
画面右下にある”Connect”ボタンをクリックします。
シンボルのピン(Pin)とフットプリントのランド(Pad)とを関連づけるウインドウがポップアップします。ピンは”C$1.+”、ランドは”+”を選択(ハイライト)し”Connect”ボタンをクリックします。今回はピンとランドの数が少なく関連づける順番に並んでいますが、数が多い場合やピンとランドの順番が入り組んでいることがあります。慎重にこの作業を行います。
”C$1.-”と”-”を選択(ハイライト)し”Connect”ボタンをクリックします。
PinとPadのボックスに入っていたものがConnectionボックスに入ります。関連づけ内容を再度確認して”OK”ボタンをクリックします。
画面中央下にある”Prefix”ボタンをクリックします。
部品の記号名をつけるウインドウがポップアップします。キャパシタなので「C」と入力します。
画面右中央にあるペインに表示されているフットプリント名のラインをハイライトさせます。右クリックし表示されたメニューから”Rename”を選択します。
名称変更を入力するウインドウがポップアップします。「35V3300U」と入力します。
上記(*)からここまで記述した作業を繰り返すことによって、耐圧や容量の異なるフットプリントを追加することができます。
説明文を入力します。下方ペインにある青色の”Description”をクリックします。
「Rubycon 105°C Low profile Aluminum Electrolytic Capacitors」と入力しました。
上部のメニューバーにある”Save”アイコンをクリックし保存します。
”RUBYCON_WXA”の右側ペインに作成したデバイスが表示されます。
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