EAGLE入門 第五章【ライブラリ】 シンボルを新規に作成する
(5)シンボルを新規に作成する
秋月で購入できるフェニックスコンタクト製のターミナルブロックAPF-102を題材にします。これはオムロン製のプリント基板用端子台XW4E-02C1-V1の外形寸法互換品です。
JISで規定されている端子記号を使うべきなのでしょうが、個人で使う回路図なので少しアレンジして描いてみたいと思います。
”(2)標準ライブラリのシンボルをそのままコピーする”と途中まで同じです。
EAGLEを立ち上げ画面の一番上に”Libraries”があり、左の三角マークをクリックすると下図のように3つのフォルダーが現れます。
一番上に(消してありますが)ライセンス認証時に登録した個人名が付いたフォルダがあります。これはダミーです。
二番目の”Managed Libraries”は標準ライブラリでたくさんのデバイスが最初から入っています。
三番目が自前のライブラリを作成できる”libraries”です。パソコン上の場所ですが、Windowsでは ドキュメント¥EAGLE¥libraries 、MACでは 書類¥eagle¥libraries です。残念ながら名前の変更はできないようです。
メニューバーの”File”から”New”を開き”Library”をクリックします。
ライブラリ管理ウインドウが開きます。
メニューバーの”File”から”Save as ...”をクリックします。
保存画面がポップアップします。「TERMINAL_BLOCK」という名称にしました。
”libraries”の下に”TERMINAL_BLOCK.lbr”というフォルダができています。
ライブラリ管理ウインドウの上部ツールバーから”Symbol”アイコンをクリックします。
名称を入力するウインドウがポップアップします。「TERMINAL_02」と入力しました。”OK”ボタンをクリックします。
”Yes”ボタンをクリックします。
ライブラリ管理ウインドウがシンボルエディタの画面に変わります。サイドツールバーから”Pin”アイコンをクリックします。
下図はピンの設定部を拡大したものです。
・赤で囲ってある部分はピンの方向(回転方向)です。
・青で囲ってあるところはピンの形状です。
・緑で囲ってあるところはピンの長さです。
・紫で囲ってあるところはピンの名前表示に関するものです。
・オレンジで囲ってあるところはピンの属性です。
ピンの属性を細かく設定するとERC(回路図チェック)に引っかかることがあるのでioを選んでおくのが無難かと思います。
2極のターミナルなのでピンを二つ配置します。長さはロングとしました。レイヤーは〔94 Symbols〕です。
サイドツールバーの”Name”アイコンをクリックし、次にピンの緑色の丸をクリックします。
名前をつけるウインドウがポップアップします。ピン番号「1」を入力しました。
ピン二つに名前をつけました。
次にターミナルブロックの外形を描きます。サイドツールバーから”Line”アイコンをクリックします。線幅は0.016インチ(0.4064mm)としました。
外形は四角形としました。
サイドツールバーから”Circle”アイコンをクリックします。線幅は0.01インチ(0.254mm)としました。
ピンの端に直径0.1インチの円を描きます。
サイドツールバーから”Line”アイコンをクリックします。
円の中心に2本の直線を引きました。
円と2本の直線はターミナルブロックのネジ部を表したものです。機能上は必要ありません。それっぽく見えるのでよいのではと思います。
部品番号が自動的に付与されるようにします。サイドツールバーから”Text”アイコンをクリックします。
入力画面がポップアップします。「>NAME」と入力し”OK”ボタンをクリックします。
レイヤーを〔95 Names〕とします。文字サイズとフォントを選択し、適当な場所に固定します。
次に部品名が自動的に付与されるようにします。”Text”の入力画面で「>VALUE」と入力し”OK”ボタンをクリックします。
レイヤーを〔96 Values〕とし、適当な場所に固定します。
上部のツールバーにある”Save”アイコンをクリックし保存します。
”TERMINAL_02”の右側ペインに作成したシンボルが表示されます。
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