EAGLE入門 第四章【出図作業】 Fusion PCB提供のCAMファイルでガーバーデータを作成する
(3)Fusion PCB提供のCAMファイルでガーバーデータを作成する
EAGLE9にはFusion PCBが提供するCAMファイルが標準で搭載されています。
EAGLEのボード図を開き、最上部のメニューバーから”CAM Processor”アイコンをクリックします。ボード図は EAGLE入門 第3章【ボード図作成】(18)三端子レギュレータ電源のパターン配線 その2 で作成したものを使いました。
CAM Processorウインドウがポップアップしますから、左上にある”Load job file”アイコンをクリックします。”System Examples” → ”Third Party” → ”Seeed Fusion” の順に開いていき ”SeeedFusion_2_layer.cam”を選択します。
Fusion PCBのCAMプロセッサー画面に切り替わります。
下図はプリント基板外形の内容を示しています。拡張子が .GML で、変換されるレイヤーは〔20 Dimension〕と〔46 Milling〕であることが分かります。
下図は半田面メタルマスクです。ボード図に含まれていないのでビュアーには何も表示されません。
下図は部品面メタルマスクです。ビュアーには何も表示されません。
下図は半田面レジストです。
下図は部品面レジストです。
下図は半田面シルクです。ビュアーには何も表示されません。
下図は部品面シルクです。
シルクに部品名も表示したい時は、下図の赤矢印起点にあるアイコンをクリックします。レイヤー選択画面がポップアップしますから〔27 tValues〕をクリックしてハイライトさせ”OK”ボタンをクリックします。
部品名も表示されました。
下図は半田面パターンです。
下図は部品面パターンです。
下図はドリルデータです。
画面上部にある”Export as ZIP”にチェックが入っていることを確認し、画面右下の”Process Job”ボタンをクリックします。保存場所とファイル名を選択するウインドウがポップアップします。保存場所はボード図が入っているフォルダが表示されます。ファイル名には日付が付いています。必要であればこれらを変更します。”Save”ボタンをクリックします。
”OK”ボタンをクリックします。
フォルダー内にガーバーファイルを圧縮したZipファイルが生成されています。
Zipファイルの中身は下図の通りです。
Gerberフォルダに入っているファイルは送付状に相当するものだと思います。ガーバーデータ生成に使うCAMファイルが違っても同じ内容で生成されることから、EAGLEの持つ基本機能なのかもしれません。
テキスト形式で、寸法や層数など基板に関する情報の他、名前やメールアドレス等の個人情報も入っています。EAGLEのライセンス認証を行う際に入力した情報を吸い上げているのだと思います。このファイルの入ったフォルダをネットその他に公開する際は注意が必要です。
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