EAGLE入門 第三章【ボード図】 文字の移動と文字サイズの変更
(17)文字の移動と文字サイズの変更
シルク印刷される部品番号ですが、部品を基板に挿入する際分かりやすいところにあると助かります。ボード設計の最終フェーズで部品番号をわかりやすい位置に移動しましょう。
移動する前にボード図上にある部品名の表示を消します。例題にした三端子レギュレータの回路規模ですと部品名があっても邪魔になりませんが、もう少し部品が密に配置されている基板では”いじっかしい”ので、この操作はもっと前のフェーズで実行した方が良いでしょう。抵抗やコンデンサについては後から設計を変更して値が変わることが多いですから、部品名はメーカに発注する際に表示しないよう指示するのが一般的です。
上部ツールバーの左端にある”Layer Settings”をクリックします。
レイヤーを表示したプルダウンメニューが現れます。左に目の形?をしたアイコンが表示されているレイヤーがボード図上で表示されています。この中から〔tValues〕と〔bValues〕のアイコンをクリックして非表示にします。
部品番号を移動するにはサイドツールバーの”Move”アイコンをクリックします。
ダイオードD1の部品番号のそばにある十字マークをクリックすると移動させることができます。ダイオードのフットプリントの中心から細い線が伸びています。目的の場所に移動してクリックし固定します。ただし、部品番号はグリッドの目盛単位でしか動かせません(フットプリントも同じです)。下図のグリッド目盛は1.27mmです。
グリッドの目盛を細くします。上部ツールバーにある”Grid”をクリックします。
グリッドの設定ウインドウがポップアップします。”Size”欄の値を細かくします。1/5の0.254mmにしました。
細かな目盛になり移動の自由度が上がりました。
文字サイズを変更する方法です。サイドツールバーの”info”アイコンをクリックします。次に文字サイズを変更したい部品番号のそばにある十字マークをクリックします。
部品に関する情報が記載されているウインドウがポップアップします。”Size”欄のコンボボックスで値を選択又は入力します。ここでは倍の2.54mmを選択しました。”OK”ボタンをクリックします。
文字が大きくなっています。
もう一つの方法は”change”コマンドを使うもので、たくさんの文字を変更したいときにはこちらが便利です。サイドツールバーの”change”アイコンをクリックし、”Size”から”2.54”mmを選択します。次に文字サイズを変更したい部品番号のそばにある十字マークをクリックします。
セットメーカーのプリント基板には製品に関する情報であったり開発コードであったり色々な文字列が印刷されています。特に多いのがプリント基板のニックネームや図番です。基板に任意の文字列を表示する方法を紹介します。
サイドツールバーの”Text”アイコンをクリックします。レイヤーは[21 tplace]とします。そのほかに文字サイズやフォントを選択します。
テキスト入力のウインドウがポップアップします。文字列を入力し”OK”ボタンをクリックします。
ハイライトされ自由に動く状態で表示されます。場所を決めクリックすると固定されます。
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