第29回 妙高オーディオ倶楽部発表会
ロビーでは真空管や電子部品、ジャンクの機器、古本の他、お弁当やとれたての野菜も販売されていました。
会場はいつもの多目的ホールです。発表機器はキャスターのついた机に一台ずつ乗せられていて、担当の方々があっという間に舞台転換します。前の発表の方が「ご静聴ありがとうございました」と言い終わってから次の方が自己紹介を始めるまで1分もないくらいです。見事な運営です。
送り出し機器はCDプレイヤーとスライド式のフェーダーです。タブレット端末やスマートフォンで再生したり、自前のDACを持ち込む方も見られました。石川さゆりの歌を流す方が多かったですが、フォークやアニソンもありました。クラシックは少なめで、このような会で定番の大砲の音は聞こえてきませんでした。
前半は『ビーム管アンプの競演』ということで、シングルアンプ4台とプッシュプルアンプ6台の発表がありました。プッシュプルはどれも低音がどっしりしていて所謂ピラミッド型の再生で立派な音でしたが、今回はシングルアンプの方が好ましく聞こえました。ALTEC A7(ツィーター付)との相性がよかったからだと思いますが、高速道路を飛ばしてきた私の耳が疲れていたからかもしれません。
下の写真は前半で私が良いなと思ったアンプです。
8417シングルアンプです。B電源340Vの固定バイアスで出力トランスはFM-50WS-2.5K、6922との2段構成となっていてNFはかかっていないようです。
6V6超3結シングルアンプです。B電源286Vの自己バイアスで出力トランスはU608、超3結は12AT7をパラ接続、初段は2SK30でNFはかかっていないようです。
球は出回っていますが製作例が少ない6GB8プッシュプルアンプです。B電源361Vの固定バイアス(−16V)で出力トランスはF-2020、初段は12AV7の差動増幅でNFがかかっています。電源には、出力段と初段別々にFETを用いたリップルフィルタが入っています。
モノラルアンプでとてもスッキリした配線です。
後半は『ラカルト』です。8点の発表がありました。
下の写真は、石川県から唯一出品していたFさんの6GA4シングルアンプです。B電源297Vの自己バイアスで出力トランスはHS-5、初段は12AX7のSRPPでNFは未だ?かかっていないようです。
この日最も注目していた三菱のP-610です。広い会場なのでパワー的に苦しかったですけど、素直な音でよかったです。
次回は2019年6月の第一土曜日で300B特集だそうです。
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