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2018/05/29

アビイ・ロードとブロー・アップ 聴きくらべ

                 

                 




友人宅でレコードとCDの聴き比べをしてきました。


まずはビートルズのアビイ・ロードです。

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用意した音源は以下の通りです。

①2009年発売のリマスターCD
②1969年発売のイギリス盤(レフトアップル)ーー友人所有
③1969年発売の国内盤(赤盤)
④2017年発売のデアゴスティーニ盤


②と③はジャケット裏面のクレジットに特徴があります。②はリンゴのマークが少し左にずれています。ファーストプレスだけだそうです。③は2曲目の「Something」と3曲目の「Maxwell's Silver Hammer」の順番が入れ替わっています。

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友人が持っていたイギリス盤には”FACTORY SAMPLE”のラベルが貼ってありました。

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さて、音質の比較です。

①は発売当時”いじり過ぎ”ではないかと賛否両論あったものです。リンゴスターのバスドラが印象的です。60Hz付近にピークがあります。ベースも押し出しがすごく強くなっています。ギターの音は少し歪感強めでグッときます。

②はボーカルの声に艶とハリがあって魅力的です。低音はCDと同じとはいかないですが十分に楽しめます。ギターもメリハリがあって心地よいです。イギリス盤を蒐集するロックファンがいるのも頷けます。素晴らしい音だと思います。

③は②よりさらに低音が弱いです。素人考えですが、溝をうまく切れなかったのかな?と思いました。ボーカルも少し引っ込んで聞こえました。それでも思っていたほど悪くなく健闘しています。

④は音源がディジタルだと思います。ツブツブの音は良いのですが、バランスが悪く音楽が楽しく聞こえてきません。最新の重量盤なので期待していましたが、②を聞いてしまうと残念!と言うしかありません。

私の好みは、②>>①>③>④です。





次は鈴木勲のブロー・アップです。

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用意した音源は以下の通りです。

①1997年発売のXRCD
②1982年発売のトリオ・レコード盤ーー友人所有
③1979年発売のキャット・シリーズ盤
④2018年発売のディスクユニオン45回転盤

ブローアップは1973の録音でスリーブインドマイスの15番目の作品として発売されました。とても熱い演奏です。私はこのアルバムで菅野邦彦の存在を知りました。



ジャケット裏の写真です。上から順番に②、③、④ですが、②と③は発売元のクレジットがあります。④のディスクユニオン盤はノーブランドです。

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③のキャットシリーズのNO.は2515となっています。

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音質の比較です。

①はバランスがよくて楽器間の被りもなく良いです。ヤフオクで高値がついているのも納得です。

②は①のバランスを少し崩したような感じですが、熱い演奏が伝わってくるのでこれはこれで良いのかもしれません。

③は①とほとんど同じに聞こえます。良いと思います。

④は②と近い音です。アナログ音源から直接カッティングした45回転の重量盤ということで期待しましたが、びっくりするほど素晴らしいとは感じられませんでした。

私の好みは、①=③>④>=②です。差は少なく、とんでもなく良いとかガッカリしたというのはなかったと思います。




比較は友人宅のアナログプレーヤー2台で行いました。我が家では聞くことのできない音です。


LINNの駆動部にアルミ削り出しのアームを取り付けたものです。イコライザーはiFI-Audioのmicro iPhono1です。

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カートリッジはSPU Synergyのシェルを取っ払ったものです。

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もう一台はオプションフル装備のLINN LP12、イコライザー内蔵です。

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カートリッジはLINNのKandidです。

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Grounding Noise Reducerを導入したということで、有り無しの音の差を聞かせてもらいました。確かに有りの方が音の密度が高くなるように感じるのですが、なぜそうなるのか原理はよく分かりませんでした。ディジタル機器が多くなってきてオーディオの設置環境が複雑化しています。そのことが、このような機器の存在をクロースアップさせる背景にあるのだと思います。

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参考文献:
  1970年代  日本のジャズ あの頃についてのメモ:スリー・ブラインド・マイス・レコード、〈http://www.geocities.jp/smjx1969/tbm.htm〉





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