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2018/04/20

電力増幅段用電源の設計 
  EL34/6CA7 3結 プッシュプルアンプ

+400Vはアイドリング時100mAで、最大出力時140mA(平均値)です。+400Vに用いるトランスはタンゴのME-275です。



Photo_2




トランスを測定した結果が下図になります。



Photo_2



320V巻線を使った整流回路をシミュレーションしました。耐圧不足のため整流ダイオーは2個直列にしています。負荷はアイドリング100mAです。



Photo_3

                     シミュレーション回路


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                    シミュレーション結果



整流後の直流電圧は451V(リップルの下側)、リップル電圧は1Vppでした。

+400V安定化回路は、本ブログに掲載した真空管アンプ電源の”+460V電源の設計と実験”と同じ方式ですが、基準電圧を-15V(電圧増幅段用電源)から-10V(専用IC)に変更しています。

今回は整流コンデンサと出力コンデンサに音質面で評価の高いニチコンNTシリーズを使うことにしました。



Photo_5




ラジオ技術1999年9月号にニチコンの石田雅彦氏が「アルミ電解コンの音質と構造」という記事を書いておられます。さらに、石渡博氏がニチコンNTシリーズの音質評価をされています。とても面白い内容なので一読をお勧め致します。

私はこの記事に触発されて、当時使っていた300Bシングルアンプの整流コンデンサとカソードコンデンサをNTシリーズに交換しました。クリアで明瞭な音に変化したと記憶しています。

整流用は680μF、出力用には330μFを使います。インピーダンス特性を測ってみました。



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直流抵抗は、680μFが60mΩ、330μFが120mΩでした。

インピーダンス測定で得られた値を使い安定性をシミュレーションします。



Photo_7

                    シミュレーション回路


Photo_8

                    シミュレーション結果


Photo_9

                    シミュレーションログファイル



位相余裕は71.8degあり問題ありません。その時の周波数は11.2KHzと低めになりました。この周波数を可聴帯域外に持っていきたいのですが、そのためには基準電圧の値を大きくするかオペアンプの裸ゲインを大きくするかとなります。積分回路をやめてアンプのゲイン特性に任せるのも手かもしれませんが、特性が安定しません。今回は音質に定評のあるコンデンサを採用したので、この周波数で良しとします。




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