LTspice入門
ソフトウエアの入手とインストール
2000年代初めまで、アマチュアが使える回路シミュレータはPspiceでした。CQ出版から出版される書籍に機能制限版がオマケで添付されていました。私も使っていましたが、お遊び的な感覚が強かったように思います。現在でもOrCAD社からOrCAD 16.6 Liteとして提供されているようです。
2000年代に入ると、半導体各社から種々のソフトウエアが無償で提供されるようになりました。もちろん、自社の製品拡販のためです。spice系も各社から提供されていますが、制限無しで使えるのはLTspiceだけだと思います。解説本も沢山出ていて、アンプビルダーにもおなじみのツールになっています。
LTspiceは2016年にバージョンアップされました。なぜか分かりませんが、Ⅳから十以上飛ばしてXVIIになっています。バージョンアップされたのはWindows版だけでMAC版はⅣのままです。私のPC環境はMACなので残念です。
ということで、Parallel/Windows7に新バージョンのLTspice XVIIをインストールし、アンプ回路に必要な機能に絞り解説していこうと思います。
まずはリニアテクノロジーのホームページへ行き、右上にある”LTspiceソフトウエア”をクリックします。
下記の画面で”LTspice(Windows 7, 8 and 10版)をダウンロード ”をクリックします。
下記の画面がポップアップします。アカウントを作成(=ユーザ登録)してダウンロードするかダウンロードのみをするかを選択します。どちらでも良いようです。
いつものWindows7ダウンロード選択画面がでます。私は保存して実行しました。
インストールが完了するとデスクトップ上にアイコンが作られています。このアイコンの上にマウスのポインターを持っていき、右クリックし出てくるメニューの中から”プロパティ”を選択します。
下記画面になります。”互換性”ペインの下のほうにある”管理者としてこのプログラムを実行する”にチェックを入れます。これをしておかないとプログラムのアップデートができません。
上記の操作を行なうと、アイコンの右下に盾が表示されるようになります。
アイコンをダブルクリックするとLTspiceが立ち上がり下記の初期画面が表示されます。
ソフトウエアやライブラリのアップデートは自動ではありません。以下の手順で行います。
メニュー・バーの”TOOL"から”Sync Release”を選択します。
下記の画面でOKボタンを押します。
ファイルのダウンロード状況が表示されます。
アップデートが正常に終了すると下記の表示が出ます。
各種の設定は、メニュー・バーの”TOOL"から”Control Panel”を選択し行います。
下記の画面が開きます。そのまま何も変更せずシミュレーションできますが、使いやすいように設定を変えたい時は専門書を参考にして下さい。
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