インピーダンス測定
スピーカケーブルの特性
スピーカのインピーダンスを測定したついでに、スピーカケーブルのインピーダンスも測定してみました。3種類測定しましたが、これらはすべて5年程前に購入したものです。
スピーカケーブルの片側をインピーダンス測定器につなぎ、反対側はショートさせています。つまり、ケーブルの折り返しを測定していることになります。ケーブルの特性インピーダンスを測っているわけではありません。
ケーブルの”正しい”測定方法ではないと思います。
1)WireWorld SOLISTICE SOS6
我が家の常用ケーブルになっています。長さは1.5mです。密度の濃いなめらかな音質です。
2)Acoustic Revive SPC-REFERENCE
珍しい単線ケーブルです。長さは1.5mです。鮮烈な音ですが、アンプによっては少しラウドネスをかけたようにも聞こえます。真空管アンプに向いたケーブルだと思います。
3)Zonotone 6NSP-1100 Meister
平行2芯ケーブルです。長さは3mです。音質云々の前に解像度が悪いという印象です。ただ、1)と2)と3)の価格比が10:5:1であることを考慮すると、コストパーフォーマンスの良いケーブルという評価になるかもしれません。
WireWorldのケーブルはDNA(Delineated Neutralizing Array)構造を採用していると言っています。”電気の流れを中性化・正確にする並行配列構造”という意味だそうです。このケーブルのインピーダンスを測定して分かるのは、インダクタンス成分が現れる周波数が他のケーブルと比較して高いところにあるということです。メーカの言っている”中性化”というのは、ケーブルの構造とそこに用いている誘電体によってインダクタンス成分をキャンセルすることである、と理解しました。
スピーカの音質がケーブルを交換して変化するのは、分布定数回路としてのケーブルに含まれるインダクタンス分とキャパシタ分、抵抗分の微妙な塩梅にあるのかもしれません。
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