コンテンツ

« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »

2017年10月

2017/10/31

第32回 富山クラフトオーディオクラブ試聴会

今年秋の富山クラフトオーディオクラブ試聴会は、富山県射水市の小杉文化ホールで開かれました。小杉町は高速道路を使うと金沢から約1 時間、高岡市と富山市の中間に位置しています。



01_2



大ホールと小ホールがあり、試聴会は「まどかホール」と名付けられた小ホールで行われました。



02



1F 168席、2F 72席の合計240席で、とてもコンパクトな空間でした。これまでのホールはすり鉢状をしていて、ステージが低く座席からスピーカを見下ろす感じでした。今回のホールはスピーカの位置と試聴者の耳の位置がほぼ同じで、スピーカからの直接音が多いためかアンプの音がダイレクトに伝わってくるように感じました。


スピーカー切替機を使って簡単に2組のスピーカーを選択できるようになりました。3Wayのシステムは透明感があり、伸びやかでスケール感のある音が特徴です。アルテックの同軸型は中高域が華やかで、低域のリズムがはっきり聞き取れ全体として塊感のある音です。



03



発表されたアンプは
 6V6シングル
 300Bシングル
 805シングル
 Sitシングル
 GM70パラプッシュ
 VT−25シングル
 3C33プッシュ
 421Aプッシュ
の8台でした。



先頭バッターは富山オーディオ初という女性の方が製作したシングルアンプです。ベテラン勢が製作した他のアンプに負けず立派な音を出していました。試聴曲のセンスも良かったです。



04



805のシングルアンプは”腕っ節の強い音”という感じでした。ウンチクを傾けたお話が面白かったです。



05



GM70パラプッシュは異次元の超HiFiアンプです。片チャンネルAC100V8Aということでした。



06



MJに掲載された征矢先生のプッシュプルアンプ2台を試聴することができました。先生方のアンプを聞いて感じるのは、単に音の良いアンプを作るというのではなく、設定されたテーマ(球の種類や回路方式、トランス等の主要部品)の特徴がはっきり分かるような音作りをされているということです。見事だと思います。



07


08



会場の設営等お世話されたクラブの皆様、ご苦労様でした。楽しいひと時を過ごすことができました。ありがとうございました。




2017/10/17

Accuphase PS-1230

モデルチェンジされて間も無いAccuphase社のAC安定化電源 PS-1230を購入しました。




02


03




私は20年ちょっと前にCSE製のF−400を購入し長く使っていました。商品名はアイソレーションレギュレータと言っていました。家庭のオーディオ機器にAC安定化電源を用いる先駆けとなった製品だと思います。容量は400Wと少なめですが、当時私はシングルアンプを使っていたので、これ1台ですべての機器をまかなっていました。2度ほど故障がありその度に修理に出し使い続けていましたが、3度目の故障の時は部品なしと言われて泣く泣く廃棄してしまいました。

 

数年前に光城精工製のFairyMKⅡを購入し、パワーアンプ以外の機器に接続していました。しかし、この製品はスイッチング方式のためか、オシロスコープ等の測定器をつなげるとノイジーで使い物になりません。オーディオ帯域では問題ないのでしょうが、気持ち悪いので使うのをやめてしまい現在に至っています。


AccuphaseのPS-1230は大阪の家電量販店から購入しました。配達は日通でした。70歳前後の方が一人で持ってこられて、商品が重かったせいか車と玄関の間でこけてしまいました。中身は無事だったのですが、配達してきた方の膝がどうなったか心配です。私も玄関から2階の部屋まで運べず、便利屋さんにお願いしました。二人掛かりでラックに納めた料金は6430円でした。



04
          無事ラックに収まりました。




電源を入れてまず感じたのは接続した機器の唸り音が小さくなったことです。以前、Rコアトランスの唸り音に悩まされていることを書きましたが、「ジー音」はほとんどなくなりました。「ブーン音」は消えませんでしたが、かなり小さくなりました。また、これまでは時間帯によって音質に差があったのですが、いつでも安定した音質になった気がします。



音楽を聞くと、SNがよくなったことと楽器間の混濁が小さくなったということが分かります。音が痩せるという方がいますが、分解能が上がり余計な音が出なくなったからそう聞こえるのかもしれません。おそらくAccuphase色が付いてしまうのでしょうが、それによるマイナスよりもプラス面の方が大きいと感じています。



機器によって効果に差があります。

  アナログプレイヤー      : ◎
  CDプレイヤー          : △
   (ディジタル出力) ︎
  ネットワークプレーヤー   : X
  DAC                  : ⚪︎
   (デジタルイコライザーを含む)
  プリアンプ              : ⚪︎
  パワーアンプ(管球式)    : ◎
  パワーアンプ(D級)       : △

◎は効果大で一聴して分かるもの、⚪︎は効果のあるもの、△はよくなった気がする程度、Xは効果が分からない、です


私のアナログプレーヤーはACシンクロナスモータを使った製品です。結果は当然かもしれません。管球式のパワーアンプは電源を安定化しています。にもかかわらずこの結果が出たのは少し不思議に思います。ディジタル機器の効果が小さくアナログ機器の効果が大きいという結果になりましたが、少し先入観があったのかもしれません。




06_2


商用電源の歪率を表示することができます。写真は日曜日の昼過ぎのものです。我が家では写真の値が最も小さく、平日の夕方が最も大きくて値は2.5%ぐらいになります。





聞きなれたアルバムから新しい発見があり音楽を聴くのが楽しくなります。ライブ盤はステージの空気感が大切だと思うのですが、AC安定化電源の導入でその雰囲気をより強く感じることができます。推薦ライブ盤2作品を紹介します。



          

EMILIE-CLAIRE BARLOWの”Live in Tokyo”です。スタジオ録音では得られない独特の空気感、そして抜群のSN、素晴らしいです。




          

Christian McBrideの”Live at the Village Vanguard”です。お客さんとの距離が近いライブハウスの雰囲気が感じられます。大音量で聴くととても幸せな気分になります。






CDのジャケット写真はAmazonアソシエイトを利用しています。

2017/10/03

第27回 妙高オーディオ倶楽部発表会

9月30日、妙高高原メッセで開かれた妙高オーディオ倶楽部の発表会に行ってきました。会場は上信越自動車道の妙高高原インターを下りてすぐ、金沢から高速道路を使って2時間半です。当日は晴天で、紅葉には未だ早いものの山々の素晴らしい景色が堪能できました。



01



会場は学校の講堂のような雰囲気ですが、座席や演台が組み立て式でパーテションも設けられている多目的な空間です。第一部は50シングルアンプ8台の聴き比べ、第二部は半導体アンプやスピーカーシステムを含む9名の発表でした。



02



50シングルアンプですが、”音色”の差ではなく”音質”の差が聞き取れて興味深かったです。この差はどこから来ているのだろうかと考えながら聞いていました。

第一に考えらるのは、50は古い球なので状態の良し悪しがあるのではないかということでした。これはPSVANEの球を使ったアンプの音が良かったので、ひょっとしてと思った次第です。

第二に考えたのは、音楽信号をアッテネータから長く引っ張って供給しているアンプとCDプレーヤー直結のアンプがあり、その差があるのではということでした。パッシブのアッテネータと長いケーブルが音質に影響している可能性は?と考えました。

第三にですが、壁に貼ってある回路図を見ていてNFBをかけてあるアンプとかけていないアンプがあることに気づきました。NFBは(特に古典級の場合)悪者扱いされていますが、スッピンではなく少し化粧をしたほうが見目麗しくなるのではと考えました。


私は、音質の差は第三の原因が多くを占めているのではと想像しています。アンプを出展した方々もよく分かっていて、ひょっとして確信犯なのでは?と思っています。



下の写真は、私が最も良いと感じたアンプです。6SN7/WE437A/NL50各段をCカップルで接続し出力トランスはF2007(タムラ)、NFBあり、電源回路はチョークコイルを使ったπ型フィルタで出力側はフィルムコンというものです。



03



下の写真は、私が二番目に良いと感じたアンプです。15KY8/15KY8/WR50(PSVANE)出力トランスはH−30−5S(ハシモト)、NFBあり、電源回路はFETを使ったリップルフィルタというものです。



04



下の写真は、石川県から毎回出品しているFさんのアンプです。素晴らしいレイアウト、配線テクです。



05



第二部のアラカルトで素晴らしかったのは808シングルアンプ(写真撮り忘れました)とMOSパワーアンプ+フルレンジスピーカ(下の写真)の二つでした。



06



スピーカーユニットはTangBand製の16cm、箱は自作55リットルバスレフです。今日の発表会の中で唯一現代的な音色を出していました。楽器間の混濁がなく音抜けがよく会場の隅々にスーと通る音でした。高域には通信管のような特徴があって、ジャズではECM、ポップスではEnya風の音色、ということで理解いただけると思います。





« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »