Accuphase PS-1230
モデルチェンジされて間も無いAccuphase社のAC安定化電源 PS-1230を購入しました。
私は20年ちょっと前にCSE製のF−400を購入し長く使っていました。商品名はアイソレーションレギュレータと言っていました。家庭のオーディオ機器にAC安定化電源を用いる先駆けとなった製品だと思います。容量は400Wと少なめですが、当時私はシングルアンプを使っていたので、これ1台ですべての機器をまかなっていました。2度ほど故障がありその度に修理に出し使い続けていましたが、3度目の故障の時は部品なしと言われて泣く泣く廃棄してしまいました。
数年前に光城精工製のFairyMKⅡを購入し、パワーアンプ以外の機器に接続していました。しかし、この製品はスイッチング方式のためか、オシロスコープ等の測定器をつなげるとノイジーで使い物になりません。オーディオ帯域では問題ないのでしょうが、気持ち悪いので使うのをやめてしまい現在に至っています。
AccuphaseのPS-1230は大阪の家電量販店から購入しました。配達は日通でした。70歳前後の方が一人で持ってこられて、商品が重かったせいか車と玄関の間でこけてしまいました。中身は無事だったのですが、配達してきた方の膝がどうなったか心配です。私も玄関から2階の部屋まで運べず、便利屋さんにお願いしました。二人掛かりでラックに納めた料金は6430円でした。
電源を入れてまず感じたのは接続した機器の唸り音が小さくなったことです。以前、Rコアトランスの唸り音に悩まされていることを書きましたが、「ジー音」はほとんどなくなりました。「ブーン音」は消えませんでしたが、かなり小さくなりました。また、これまでは時間帯によって音質に差があったのですが、いつでも安定した音質になった気がします。
音楽を聞くと、SNがよくなったことと楽器間の混濁が小さくなったということが分かります。音が痩せるという方がいますが、分解能が上がり余計な音が出なくなったからそう聞こえるのかもしれません。おそらくAccuphase色が付いてしまうのでしょうが、それによるマイナスよりもプラス面の方が大きいと感じています。
機器によって効果に差があります。
アナログプレイヤー : ◎
CDプレイヤー : △
(ディジタル出力) ︎
ネットワークプレーヤー : X
DAC : ⚪︎
(デジタルイコライザーを含む)
プリアンプ : ⚪︎
パワーアンプ(管球式) : ◎
パワーアンプ(D級) : △
◎は効果大で一聴して分かるもの、⚪︎は効果のあるもの、△はよくなった気がする程度、Xは効果が分からない、です
私のアナログプレーヤーはACシンクロナスモータを使った製品です。結果は当然かもしれません。管球式のパワーアンプは電源を安定化しています。にもかかわらずこの結果が出たのは少し不思議に思います。ディジタル機器の効果が小さくアナログ機器の効果が大きいという結果になりましたが、少し先入観があったのかもしれません。
商用電源の歪率を表示することができます。写真は日曜日の昼過ぎのものです。我が家では写真の値が最も小さく、平日の夕方が最も大きくて値は2.5%ぐらいになります。
聞きなれたアルバムから新しい発見があり音楽を聴くのが楽しくなります。ライブ盤はステージの空気感が大切だと思うのですが、AC安定化電源の導入でその雰囲気をより強く感じることができます。推薦ライブ盤2作品を紹介します。
EMILIE-CLAIRE BARLOWの”Live in Tokyo”です。スタジオ録音では得られない独特の空気感、そして抜群のSN、素晴らしいです。
Christian McBrideの”Live at the Village Vanguard”です。お客さんとの距離が近いライブハウスの雰囲気が感じられます。大音量で聴くととても幸せな気分になります。
CDのジャケット写真はAmazonアソシエイトを利用しています。
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