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2017/07/14

真空管アンプ電源
 +460V電源 実験

回路をユニバーサル基板に組み動作を確認します。事前に配線図を書きました。



A1



下の写真は、トレイに並べた使用部品です。



A2



組み上がりました。



A3



±15V基板とドッキングして実験しています。



A4



以下にデジタルオシロで観測した波形を載せます。



A5
左:タイマー回路の波形
  TimerA(上)とTimerB(下)
                       右:起動時のFETサージ電流波形
                         TimerB(上)とFETドレイン電圧=ドレイン電流(下)



TimerA、TimerBとも設計値より1〜2割長くなりました。タンタルコンデンサのばらつきが主な原因と思われます。555を使った長時間タイマーに精度を求めるのは難しいと感じました。

起動時にFETを流れるサージ電流ですが、対策をとった事で2.4A程度まで抑える事ができました。定電流動作が始まるまでの時間もシミュレーションの結果と一致しています。



A6
左:出力電圧立ち上がり波形(負荷4kΩ//45KΩ)
  TimerB(上)と出力電圧(下)
                         右:過電流検出時のラッチ回路波形
                           フォトカプラコレクタ(上)とオペアンプ出力(下)



出力の電圧立ち上がり時間は約1.1秒となりました。

フォトカプラのコレクタがローレベルになってからラッチまで4.2mSとなっています。シミュレーションで得られた3.9mSより若干長めとなりました。






参考文献:
  遠坂俊昭、電子回路シミュレータSIMetrix/SIMPLISによる高性能電源回路の設計、CQ出版、2013、p.158−173
  本多平八郎、作りながら学ぶエレクトロニクス測定器、CQ出版社、2001、p.52−90

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