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2017年5月

2017/05/30

第16回 石川アンプ同好会発表会

10日ほど前、石川アンプ同好会の作品発表試聴会に行ってきました。場所は、北陸線犀川鉄橋すぐそばの金沢市民芸術村里山の家です。金沢市郊外の古い農家を移築したそうです。



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使用しているスピーカはMantarayホーンを使ったアルテックのシステムです。低域はウーファー2本だと思うのですが、一般家庭用のスピーカには出せない迫力ある音です。中高域は良くも悪くも銀幕の後で鳴っていた音を連想させるものでした。


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送り出しはハイレゾ、CD、レコード、テープと一通り揃っています。


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メンバーの方々は私より一回り上のように感じました。試聴曲もちょっと古めが多く、会長さんが「現行の真空管はエレキギータのアンプ用で、私達はそのようなものは使わない」とおっしゃっていたのが印象的でした。





2017/05/26

大西順子トリオ クラブツアー2017
 金沢 もっきりや

5月24日、もっきりやで大西順子さんのライブを聞いてきました。19時頃に着いたのですが、今の時期は日が長くなっていて少し薄暗くなっってきたという感じでした。



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ビッグネームの来演ということで入り口にポスターが貼ってありました。



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大西順子トリオのメンバーは、大西順子(pf)、粟谷巧(b)、高橋信之介(ds)です。楽器の配置は、ステージ左がds、その隣にb、中央少し右寄りがpfでした。pfは、お客さんが大西順子さんの背中を見て聞くような向きに置かれています。



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私が店に入った時間には未だお客さんが少なく、好きな席が選べました。Acoustic Weather Reportの時はドラムの音が大きくて耳が痛くなったので今回は後ろの方に着席し、頼んだウイスキーをチビチビやっていると、19:40頃に楽譜を抱えた大西順子さんが入ってきてステージが始まりました。その頃には立ち見も出るくらいたくさんのお客さんが入っていました。


この4月に50歳になったことや金沢で演奏するのは3回目になる等と話した後、演奏開始となりました。2011年の金沢ジャズストリートで演奏した時にはハードな演奏が多かったのですが、今回はバラードも多くてデビュー当時のスタイルに戻ったかのようです。曲名が判別できたのは後半に演奏された「Never Let Me Go」だけでした。この曲は1995年に発表された”ビレッジ・バンガーⅡ”に収録されています。




私の推薦盤を2枚ほど紹介します。



          

デビューアルバム”WOW”です。日本人女性とは思えない力強い演奏にぶっ飛んだ人も多いと思います。3曲目「B−RUSH」がオススメです。中央で演奏するベースとドラムの周りを蝶(ピアノ)が華麗に飛び回っているという雰囲気で、一度聴いたら忘れられない曲です。



          

4枚目のアルバム”ビレッジ・バンガードⅡ”です。この前に発表された”ビレッジ・バンガードの大西順子”が色々賞を取っていますが、私はⅡの方が好きです。上で紹介した「Never Let Me Go」は2曲目ですが名演だと思います。





CDのジャケット写真はAmazonアソシエイトを利用しています。




2017/05/23

第31回 富山クラフトオーディオクラブ試聴会

富山県魚津市の新川文化ホールで第31回の富山クラフトオーディオクラブ試聴会が開催され、私はKT88ppアンプを出品しました。



好天に恵まれたのですが、空は少し霞んでいて気温は30度越えです。
10時から会場の設営が始まりました。毎回大きな機材を搬入しセットしている事務局メンバーの方々には感謝、感謝です。




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午後から試聴会、私のアンプは先頭バッターでした。



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今回の発表は私を含め6名でした。シングルで出力75Wのすごいアンプが真ん中にドーンと据えられています。



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休憩時間に数名の方とお話ししたのですが、2番目に発表されたEL34ppの音が良かったという意見が多くありました。私もそう感じました。DAC出力の正相と逆相をそれぞれ別個にバイポーラ差動アンプで増幅し、EL34のグリッドを直接ドライブするという回路です。DACチップにアキュフェーズの高級機が採用しているES9018を使用していることと、DAC出力から真空管までを直結にしていること、DACの正逆相をうまく使って位相反転回路を省略していることがポイントと思いました。


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すべての発表が終わった後、無線と実験で活躍されている岩村先生と征矢先生から講評をいただきました。後片付けをし、懇親会で先輩方の蘊蓄のある話を聞き、楽しく充実した一日が終わりました。


私のアンプで鳴らした曲は下記の通りです。


          

マーティ・ペイチのブロードウェイ・ビットから1曲目「IT'S ALL RIGHT WITH ME」
”踊り子”の別名で知られる、好演奏、高音質の定番作品です。




          

須田祥子のビオラは歌うから13曲目「ビオラは歌う」
槇原敬之の作で、NHK『みんなのうた』で放送されていた曲です。




          

ソニア・スピネロのワンダーランド4曲目「SORRY」
ジャズ批評のジャズオーディオ・ディスク大賞2016【ヴォーカル部門】金賞です。




         

ビル・クロウのさよならバードランド5曲目「Autumn Leaves」
アルバムと同名の著作がビル・クロウ著、村上春樹訳で出ています。


2017/05/19

真空管アンプ電源
 ±15V電源 実験結果

回路を製作し所望の特性が出ているか、ユニバーサル基板に組んで確認しました。



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下の写真は実験の様子です。



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下図はロードレギュレーションを測定した結果です。



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+78Vのときと同じように、100mA程度の電流を流しても出力変動は非常に小さく、マルチメータで値を観測することはできませんでした。治具までのケーブルと接続端子、スイッチを合わせた抵抗分は75mΩと+78Vの時と同じ値が測定されています。


ロードレギュレーションの測定回路を再掲載します。



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下の写真は過渡応答を観測したものです。



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+15Vの過渡応答(左)と−15Vの過渡応答(右)
上は0.47μFと100KΩによってDC分を除いた出力波形
下はFETの駆動電圧



収束時間はシミュレーションの結果とほぼ一致し、安定動作しています。


過渡応答の測定回路を再掲載します。



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参考文献:
  遠坂俊昭、電子回路シミュレータSIMetrix/SIMPLISによる高性能電源回路の設計、CQ出版、2013、p.86−157
  本多平八郎、作りながら学ぶエレクトロニクス測定器、CQ出版社、2001、p.52−90





2017/05/16

南砺市のIさん宅訪問

富山県南砺市のIさん宅を訪問してきました。田植えでお忙しい時期に訪問してご迷惑をおかけしました。



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スピーカシステムは3Way、ネットワーク接続です。
 低域:ALTEC 825 & ALTEC 515
 中域:JBL 2441 & TAD TH−4001
 高域:PIONEER ET−703



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パワーアンプは金田式GM−70プッシュプルです、トリタンフィラメントの輝きが眩しいです。ヒータだけで4本240W、Iさんはストーブ代わりになるとおっしゃっていました。NFB無しで使っていて、ダンンピングファクタは2弱とのことです。



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CDプレーヤーはエソテリックのDV−50s、プリアンプはアキュフェーズのC−2810です。写真に写っているデジタルイコライザは使っていないとのことです。



部屋は音響を考慮して設計されていてとても静かです。デッドでもなくライブでもなく丁度よい感じです。プレハブ住宅の洋間で聞いている私には適わない、とてもうらやましい環境です

軽くスーッと出てくるけど存在感のあるベースと、響きのよいリアルサイズのドラムスが左右に展開します。そして何より素晴らしいのはボーカルで、余計な誇張がなくとても自然に聞こえます。小さな音でも大きな音でもどちらもいけます。変な雑味がないからだと思います。

大型のシステムでゆったり聞くジャズは最高でした。Iさん、ありがとうございました。



2017/05/12

真空管アンプ電源
 ±15V電源 シミュレーション

設計した電源回路をシミュレーションします。

下図はプラス側クローズループ特性のシミュレーション回路とその結果です。
積分回路のコンデンサ容量を47pFから1000pFまで変化させて解析しました。



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下図はマイナス側クローズループ特性のシミュレーション回路とその結果です。
積分回路のコンデンサ容量を10pFから220pFまで変化させて解析しました。



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計算値とシミュレーションの結果に多少のズレがあります、使用したコンデンサの値が計算値と少し異なっていることや、設計とシミュレーションとで使用したFETのgmに差があること等が原因となっています。


上記の結果を表にまとめたものが下図になります。



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シミュレーションの結果を数字で得るには、Spice Directiveで[MEAS.]コマンドを使います。キーボードの”s”を押すとEdit Text on the Schematic画面が開きますから、ゲイン0dBの周波数と位相を求めたいときは下記のように入力します。

.MEAS AC LG0_f FIND V(V2-)/V(V2+) WHEN mag(V(V2-)/V(V2+))=1 fall=1

シミュレーション後、キーボードで”control”と”L”を押すと下図のようにログ画面が開きます。


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下図はプラス側の過渡応答をシミュレーションした回路とその結果になります。
積分回路のコンデンサ容量を47pFから1000pFまで変化させて解析しました。



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下図はマイナス側の過渡応答をシミュレーションする回路とその結果です。
積分回路のコンデンサ容量を10pFから220pFまで変化させて解析しました。



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参考文献:
  遠坂俊昭、電子回路シミュレータSIMetrix/SIMPLISによる高性能電源回路の設計、CQ出版、2013、p.86−157
  本多平八郎、作りながら学ぶエレクトロニクス測定器、CQ出版社、2001、p.52−90




2017/05/09

第2回北陸オーディオショウ

7日の日曜日、友人と富山市で開催されている北陸オーディオショウに行ってきました。 
会場は、昨年と同じく富山国際会議場です。

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受付から会場方向を撮った写真ですが、昨年ほど混雑していないような気がしました。

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受付で住所と氏名を記入すると手さげバッグがもらえます。

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昨年と比べて会場運営が格段に良くなって、どのブースでも気持ち良く聞くことができました。部屋と部屋の遮音がもう少し良ければと思いますが、既存の会場を使っているので無理な注文でしょうね。



よいなと思ったのは、OCTAVEの真空管アンプRE320とヤマハのスピーカNS−5000でした。OCTAVEはとても素直な音で、真空管アンプであるにもかかわらず楽器間の分離が良く低域の破綻も少ない良い音だと感じました。ヤマハはカチッとした密度感の高い音で、楽器メーカということもあるのかもしれませんが、ピアノの音はピカイチと思います。他社のスピーカは低音が地を這って出てくるのに対し、真っ直ぐ飛んでくる感じが心地よかったです。



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                    LINN



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                    CSフィールド



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                    フューレンコーディネート



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                    スペック



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                    ヤマハ



2017/05/05

真空管アンプ電源
 ±15V電源 設計

今回は±15V電源の設計です。

±78V電源のときはバイポーラトランジスタを使いましたが、ここではMOS FETを使用してい
ます。両者の差は下図の通りです。



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ETを使うときに問題となるのは、VinとVoutの電圧差です。バイポーラトランジスタではVbeの値は0.6V〜0.7Vでほぼ一定ですが、MOSFETのVgsは製造プロセスで異なります。その値は2V〜5Vと、バイポーラ素子に比べて大きくなってしまいます。従って、MOSFETを用いた安定化電源は、入力電圧Vinと出力電圧Voutの差が大きな場合に限り採用できるということになります。

今回の±15V電源の場合、±78Vと同じ整流回路を使用したためVinが80V以上あるので問題なく使えます。



下図は製作した±78V電源の回路図になります。設計出力電流は100mAです。



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まずソースフォロアの出力抵抗Roを求めます。Roは伝達コンダクタンスgmの逆数になります。


下図は、NチャネルのFQPF10N20とPチャネルのFQPF5P20のゲートソース間電圧対ドレイン電流のグラフです。



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FQPF10N20(左)FQPF5P20(右)



グラフの傾きがgmになりますが、線形性を持っているとは言えません。ドレイン電流が大きくなるとgmの値も大きくなります。このグラフから100mA〜200mAの領域を読み取ります。
FQPF10N20のgmは1.25、FQPF5P20のgmは0.5と読み取りました。よって、ソースフォロアの出力抵抗Roは、プラス側0.80Ω、マイナス側2Ωと計算されます。


過電流検出抵抗R3は2.2Ωです。

出力コンデンサ25V470μFの等価直列抵抗Rc1を0.2Ωとしています。


これらの条件から、プラス側fA=106Hz、fB=1690Hz、マイナス側fA=77Hz、fB=1690Hzが求まります。
fCは参考文献に従い30KHzとします。


この後、比較増幅部の抵抗とコンデンサの値を求めていきます。
上記回路では、プラス側C1=129pF、マイナス側C2=42,8pFと計算されました。
入手性を考慮し、プラス側150pF、マイナス側47pFを使用することとします。







参考文献:
  遠坂俊昭、電子回路シミュレータSIMetrix/SIMPLISによる高性能電源回路の設計、CQ出版、2013、p.86−157
  本多平八郎、作りながら学ぶエレクトロニクス測定器、CQ出版社、2001、p.52−90





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