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2017/05/12

真空管アンプ電源
 ±15V電源 シミュレーション

設計した電源回路をシミュレーションします。

下図はプラス側クローズループ特性のシミュレーション回路とその結果です。
積分回路のコンデンサ容量を47pFから1000pFまで変化させて解析しました。



15v


15v_2



下図はマイナス側クローズループ特性のシミュレーション回路とその結果です。
積分回路のコンデンサ容量を10pFから220pFまで変化させて解析しました。



15v_3


15v_4



計算値とシミュレーションの結果に多少のズレがあります、使用したコンデンサの値が計算値と少し異なっていることや、設計とシミュレーションとで使用したFETのgmに差があること等が原因となっています。


上記の結果を表にまとめたものが下図になります。



0db



シミュレーションの結果を数字で得るには、Spice Directiveで[MEAS.]コマンドを使います。キーボードの”s”を押すとEdit Text on the Schematic画面が開きますから、ゲイン0dBの周波数と位相を求めたいときは下記のように入力します。

.MEAS AC LG0_f FIND V(V2-)/V(V2+) WHEN mag(V(V2-)/V(V2+))=1 fall=1

シミュレーション後、キーボードで”control”と”L”を押すと下図のようにログ画面が開きます。


Photo

下図はプラス側の過渡応答をシミュレーションした回路とその結果になります。
積分回路のコンデンサ容量を47pFから1000pFまで変化させて解析しました。



15v_5


15v_6



下図はマイナス側の過渡応答をシミュレーションする回路とその結果です。
積分回路のコンデンサ容量を10pFから220pFまで変化させて解析しました。



15v_7

15v_8





参考文献:
  遠坂俊昭、電子回路シミュレータSIMetrix/SIMPLISによる高性能電源回路の設計、CQ出版、2013、p.86−157
  本多平八郎、作りながら学ぶエレクトロニクス測定器、CQ出版社、2001、p.52−90




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