真空管アンプ電源
±78V電源 実験
下図は回路構成図になります。
電源トランスと整流基板は本番の筐体に組み込むものをそのまま使っています。
実験基板にはユニバーサル基板を使っています。
下図は回路内各部の電圧を測定した結果です。
下図はロードレギュレーションを測定した結果です。
100mA程度の電流を流しても出力変動は非常に小さく、マルチメータで値を観測することはできませんでした。200mA〜300mAは流さないといけないみたいです。ただ、治具のところで測定したデータには電流に比例した電圧低下がみられました。これにより、治具までのケーブルと接続端子、スイッチを合わせた抵抗分が75mΩ程度あることが分かりました。
下の写真は過渡応答を観測したものです。
+78Vの過渡応答(左)と−78Vの過渡応答(右)
上は0.47μFと100KΩによってDC分を除いた出力波形
下はFETの駆動電圧
収束時間はシミュレーションの結果とほぼ一致しました。安定動作していると言えます。
今回の実験では、出力インピーダンスと出力雑音は環境がなく測定することができませんでした。次の機会には、治具を作成して測定したいと考えています。
参考文献:
遠坂俊昭、電子回路シミュレータSIMetrix/SIMPLISによる高性能電源回路の設計、CQ出版、2013、p.86−157
本多平八郎、作りながら学ぶエレクトロニクス測定器、CQ出版社、2001、p.52−90
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