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2016年12月

2016/12/28

友人宅訪問

白山市の友人O氏宅を訪問してきました。高校時代はJBLでビートルズ専門だったのが、今はLINNでオペラ専門になっています。




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システムは全てLINNで統一されています。

 スピーカ     : ISOBARIK DMS
 パワーアンプ   : KLIMAX TWIN 4台
 チャンネルデバイダ&DAコンバータ
          : KLIMAX EXAKT TUNEBOX 2台
 ネットワークプレーヤ&ADコンバータ
          : KLIMAX EXAKT DSM
 アナログプレーヤ : LP12 SYSTEM
 フォノイコライザ : iFI-Audio micro iPhono2
 NAS       : QNAP TS119

部屋は床と天井が木材で壁が漆喰、デッドではなくライブなクラシックに向いている空間です。

音の印象ですが、何と言ってもSNが素晴らしい。我が家のシステムが厚ぼったいソーダガラスで、こちらの方は極薄のクリスタルガラスという感じです。

低域ですが、ボリューム感が少なめかなと思っているとソースに入っている低音楽器の音がしっかり再生されびっくりします。Kenny Barron TrioのTHE MOMENTに収録されているFragile、ベースがご機嫌です。

中高域は芯のしっかりした音です。ソロ楽器がくっきり浮かび上がります。我が家では鈴がシャンシャン鳴っているいるように聞こえるシンバルですが、金属の厚みを感じる鳴り方をしていました。



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システムの中心になっているKLIMAX EXAKT DSMです。本来であれば、AccuphaseやSONYが出すべき製品ですよね。この下のAKURATE DSMが狙い目かもしれません。




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右はLP12のフル装備版で、左は駆動系のみLP12でアームはマニアの個人製作品とのことでした。




2016/12/25

KT88pp Version2 考察(2)

アンプの動作は安定になりました。DCカットフィルタに使うコンデンサも決まりました。試聴は位相補償をかけずに行うことにします。

女性ボーカルが背景から浮き上がって聞こえる瞬間、アンプ製作の苦労が報われます。やっとヒアリングレポートが書けるところまで来ました。




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一聴して感じるのは低音の迫力です。ダンピングファクタが20以上あって出力も50W超ですから当然なのでしょうが、体に直に響いてきます。愛用しているPL300がマッチョに変身したかのようです。今回製作したアンプはPL300をしっかりグリップしています。改めて、現代型スピーカーは低インピーダンスアンプを前提に設計されていると感じました。


しかし、スカッと抜けた低音ではなく少し弾力のある低音です。というか、ちょっと低音過多に聞こえます。このような印象を受けるのはアンプの個性を反映しているからではありません、もちろん、何か特性上の問題があるからでもありません。部屋の大きさや響き等の試聴環境が大きく影響していると考えています。試聴ポジションの周波数特性はイコライザーで調整しているのですが、限界を感じてしまいます。


中高域は密度感があって高解像度という印象です。スカッと爽やかかというとそういう音ではありません。そのため、ソースの良し悪しをそのまま描き出します。真空管アンプというと古いJAZZ録音に合うというイメージを持たれていますが、このアンプは新しい録音が気持ちよく聴けます。古い録音では歪感がそのまま出てきて聴き疲れすることがあります。(悪く言うと)一昔前の半導体アンプのような感じですね。


今回の試聴結果がKT88の個性によるものなのか、それとも前段に使ったLME49810によるものなのかよく分かりません。でも、手持ちの音楽ソースを次々に聞いてみたいと感じていることだけは確かです。




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2016/12/20

KT88pp Version2 考察

アンプ入力に入れてあるDCカットフィルタのコンデンサですが、銘柄を決めるために聞き比べを行いました。



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比べたのは下の写真の7種類です。




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上段左から、
  アムトランス メタライズドフィルムコンデンサ AMCOシリーズ 630VDC 0.47μF
  (購入先:アムトランス)
  ASC メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ X363シリーズ 400VDC 0.33μF
  (購入先:海神無線)
  日​精​電​機 ポ​リ​プ​ロ​ピ​レ​ン​フ​ィ​ル​ム​コ​ン​デ​ン​サ APSシリーズ 100VDC 0.22μF
  (購入先:若松通商)
  PARCAudio メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ 400VDC 0.33μF
  (購入先:千石電商)
下段左から
  ルビコン メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ MPSシリーズ 250VDC 2.2μF
  (購入先:秋月電子通商)
  パナソニック メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ ECWFシリーズ 250VDC 2.2μF
  (購入先:Digikey)
  パナソニック メタライズドPETフィルムコンデンサ ECQEシリーズ 250VDC 2.2μF
  (購入先:Digikey)


下の写真のように、電源を切らずクリップで切り替えるという乱暴なやり方です。




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以下、ヒアリングの結果です。


1)ルビコン メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ MPSシリーズ 250VDC 2.2μF
  歪みっぽくてこめかみが痛くなるような音。

2)パナソニック メタライズドPETフィルムコンデンサ ECQEシリーズ 250VDC 2.2μF
  元気があり解像度の高い音。少し聴き疲れするがギリギリOK。

3)パナソニック メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ ECWFシリーズ 250VDC 2.2μF
  ソフトな音質だが、解像度が落ちたと感じさせない。
  録音の古いジャズはgoodである。

4)アムトランス メタライズドフィルムコンデンサ AMCOシリーズ 630VDC 0.47μF
  若干中域寄りで、少しばかりクセを感じる。
  気になるほどでないが、6)と比べると分解能は低い。

5)日​精​電​機 ポ​リ​プ​ロ​ピ​レ​ン​フ​ィ​ル​ム​コ​ン​デ​ン​サ APSシリーズ 100VDC 0.22μF
  音のにじみが感じられ、分解能もそれほどでない。
  EL84の時は最も良いと判断したのだが...。

6)PARCAudio メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ 400VDC 0.33μF
  非常に分解能が高く音ににじみがない(透明感がある)。
  特にピアノの音は綺麗で、他のコンデンサとは違うように聞こえる。
  (どちらが正しいかはわからない)

7)ASC メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ X363シリーズ 400VDC 0.33μF
  綺麗な音であり、無難な選択である。
  それでも、6)と比べるとにじみ(雑味)を感じてしまう。



今回のKT88ULpp Version2に限っての結果ですが、
  6)  >>  7) > 2) > 4) > 5) > 3)  >>  1)
となりました。


ということで、PARCAudioのメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサを採用することにしました。
基板に取り付けたのは0.82μFです。




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2016/12/16

KT88pp Version2 測定結果(3)

下図はアンプの歪率特性です。図の左側がKNFのみ、右側がKNF+NFB20dBです。



12thd
Tube1&2 THD



12thdn
Tube1&2 THD+N



56thd
Tube5&6 THD



56thdn
Tube5&6 THD+N



前回アンプのNFBなしと今回のKNFのみの場合とを比較してみると、電圧増幅段のゲインが高くノイズをひらいやすいことから、THD+Nの歪率は今回のアンプの方が悪くなっています。しかし、約3dBのKNFの効果があって、THDの歪率は今回のアンプの方が若干よくなっています。


10KHzの歪率が100Hzと1kHzと比べて悪くなっています。電圧増幅段のゲインを大きくしたことでオペアンプにかかるNF量が低下していますが、このことが影響しているのかどうかは不明です。



下図はTube1&2の100Hz〜10KHz方形波応答特性です。
図の左側がKNFのみ、右側がKNF+オーバーオールNFB20dBです。
KNFのみの周波数特性は20KHzしかありませんから、10KHzの応答波形はかなりなまっています。



100hz
100Hz 4Ω



1khz
1KHz 4Ω



10khz
10KHz 4Ω



下図は容量負荷に対する安定性を確認したものです。図の左側が4Ω+100nF、右側が100nFです。



10khz100nf





2016/12/13

KT88pp Version2 測定結果(2)

下図はアンプの周波数特性です。



4ohm2vrms12knf
Tube1&2 KNFのみ 2Vrms(=1W)



4ohm2vrms12nfb20db
Tube1&2 KNF+20dB 2Vrms(=1W)



4ohm2vrms56knf
Tube5&6 KNFのみ 2Vrms(=1W)



4ohm2vrms56nfb20db
Tube5&6 KNF+20dB 2Vrms(=1W)



特性を表にまとめました。



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NFBを約20dBかけました。
それでもアンプゲインは25dB以上あり、少し高感度なアンプとなっています。

周波数特性ですが、NFBをかけない時の特性は電圧増幅段の特性がそのまま出ています。NFBをかけることによってよって高域がぐーんと伸びます。

ダンピングファクタですが、20KHzまで20以上が得られました。これだけあれば現代型のスピーカでも十分ドライブできると思います。




2016/12/09

KT88pp Version2 測定結果

下図は電圧増幅段の周波数特性です。アッテネータが入っているので、ゲインの縦軸は−20dBとなっています。




6vrmspt1_out1
基板1 OUT1



6vrmspt1_out2
基板1 OUT2



6vrmspt2_out1
基板2 OUT1



6vrmspt2_out2
基板2 OUT2



電圧増幅段の特性を表にまとめました。



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ゲインが大きいのでオフセット電圧が大きくなるのではないかと心配しましたが、問題にするほどではありませんでした。

電圧増幅段の計算上のゲインは662.25倍です。各チャンネルの誤差は0.2%以内に収まりました。

位相反転の上下でゲインが異なることが気になっていました。しかし、各基板の上下の差は基板1で0.04%、基板2で0.28%となって許容できる範囲と考えます。

カットオフ周波数は19.2KHz〜20.1KHzと実験に近い値が得られています。




2016/12/06

KT88pp Version2 組立と調整(4)

(Ⅳ)調整



今回の調整箇所はアンプ部のバイアス調整だけです。KT88のカソード電流を65mAに合わせます。



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私が持っている調整用ドライバーです。老眼が進んできていて、マイナス溝にドライバーの先が入らなくてイライラすることが多くなりました。製品であれば調整後にペイントロックしますが、アマチュアなのでロックはなしです。



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周波数特性を測定しています。



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歪率を測定しています。測定器の数値を用紙に書き写しています。測定に丸一日かかってしまうので、なんか時代遅れだな〜といつも感じています。



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2016/12/02

KT88pp Version2 組立と調整(3)

(Ⅲ)アンプ本体の組み立て


線材の引き回しを先にやって、その後で真空管ソケット周りの抵抗、コンデンサを取り付けます。




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下の写真は、真空管ソケット周りの配線です。製品であればからげ配線が必須だと思います。私はというと、ケーブル類はからげ配線をしますが、抵抗やコンデンサのリードにはチョン付けを多用しています。プリント基板では、半田は電気的な接続だけでなく部品を固定するという機構的な役目があります。それにならったわけではありませんが、からげるためにリードをクネクネとイジってストレスを加えるより、サラッと取り付けた方が経年劣化もなくて良いのではと勝手に思っています。




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プリント基板を組み込み、端子間を接続していきます。端子台を使っているので取り外しが楽にできます。しかし、3.81mmピッチの端子台は、挿入穴が小さく形状が扁平なので、ケーブルを差し込む時に線材がはみ出しやすく注意が必要です。




Photo_3



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