KT88プッシュプルアンプ 考察(3)
(Ⅲ)音質はどうだったか
苦労して製作したアンプなのでワクワクしながら電源を入れました。
ダンピングファクタが10を超えていますから低音の音離れが良く、スピーカーから音の粒がこちらに飛んでくるように感じます。ダークな音色ですが一通りの音が聞き取れます。ゴリゴリと押し出しの強い無骨なアンプ、という印象です。
上記では真っ当な音を出しているように書きましたが、正直言ってこのアンプの音は良くありません。物理特性は良好なので楽曲から一通りの音が聞き取れるのですが、ベールが2枚も3枚もかかったような濁った音です。低音の押し出しが強いこともあって聴き疲れします。
友人が遊びに来た時に聞いてもらったのですが、このアンプに関してはノーコメントでした...。
初段に積分補償を行ったアンプの音は良くないと言われていますが、出力段に積分補償を行ったアンプの音も良くありません。というよりも、発振しているアンプを位相補償でなんとか動かしているようでは良い音が出てくるわけはありませんね。
ここまで引っ張ってきて音が悪いでは情けなさすぎます。
リベンジしたいと思います。
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