KT88プッシュプルアンプ 電圧増幅段の設計(4)
今日はTIのLME49810の特性を実験で見ていきましょう。実験回路は下記の通りです。
初段のAD797と合わせ実験しました。アリババのヒートシンクは間に合いませんでした。
手持ちの汎用電源装置は±58Vなので、これで実験しています。
まずスルーレートですが、オシロスコープの観測結果を下記に示します。100V立ち上がるのに1.8μsかかっていますから、スルーレートは100/1.8=55.6V/μsと計算されます。データシートに近い値が得られています。
出力電圧1Vrmsにした時の周波数特性を下記に示します。−3dBとなるカットオフ周波数は2.5MHzと読み取れます。実験回路のゲインは20dBですから、GB積は25MHzと計算されます。これもデータシートに近い値となっています。
出力電圧を10Vrmsにすると下記の特性になります。スルーレートの影響を受けてカットオフ周波数が下がっています。
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