我が家のオーディオシステム ネットオーディオ編
今回はネットオーディオ環境についてお話したいと思います。
今世紀に入る少し前、90年代後半にフラッシュメモリを使った音楽プレーヤーが登場します。当時はMP3プレーヤーと呼んでいたように記憶しています。そんなに高くなかったこともあって、ガレージメーカ?から出ているのをいくつか買って興味半分、実用半分で聞いていました。
そこに登場したのがiTunesです。この頃、MP3エンコーダは有償だったのですが、なんとiTunesにはMP3エンコーダが無償で入っていたのです。私も私の友人も飛びつきました。iTunesが広がった要因は優れたユーザインターフェースと画面デザインと言われていますが、私はMP3エンコーダ無料説を唱えています。
その後1年もしないうちにiPodが登場しました。私が使い出したのはだいぶ後で、nanoからです。出張の友として、iPod nano(Apple) → HD60GD9(KENWOOD) → NW-X1050(SONY) → iPod classic(Apple)を使ってきました。最も音が良かったのはKENWOODの製品でした。とても気に入っていたのですが、新幹線でヘッドフォンごと置き忘れてしまい、遺失物届けを出しましたが帰ってきませんでした。手元にはKENWOOD以外の3機種が残っています。
リッピングしたソースでホームオーディオを楽しもうと考え出したのは、ラジオ技術2007年5月号の私のリスニング・ルーム・・・第449回を読んでからです。似島耕一氏が「リマスタリング・オーディオ・リスニングへの転回」と題して、PCを使った音楽再生を紹介されています。似島氏はマスタリング用のソフトを導入し音質を調整する他、ルームアコースティックやスピーカの位相調整も行うなど音楽スタジオの様な環境を自宅で実現されていました。ここまでは無理としても、PCを使って音楽再生をしてみたいと思うようになりました。
実際に手をつけたのは2011年です。PhasemationのHD−7A192を導入してPCとのUSB接続で音楽再生を試みました。しかし、思ったような音が出てくれませんでした。いろいろ情報を集めて努力したのですが、CDプレーヤから再生される音の方が良くて、数ヶ月で放り出しました。HD−7A192はCDプレーヤーのデジタルアウトに接続して音の良いDACとして楽しむことにしました。
PCオーディオはもういいやと思っていた頃、LINNのDSシリーズの存在を知りました。NASに置かれたディジタルソースをそのまま持ってきて再生するというシンプルさが気に入りました。我が家はNASやiPadを含め家庭内LAN環境が整っていたので、ネットワークプレーヤーを買うだけで再生環境が整うことも分かりました。
LINNの製品は高価で手が出なかったのですが、ちょうどパイオニアからネットワークプレーヤーN−50が発売されすぐに購入しました。N−50のDACは使わずにディジタルアウトをHD−7A192に接続して音楽再生を始めると、これが素晴らしい音で、marantzさんには悪いのですが、CDプレーヤーはもういらないと言えるほどの差を感じたのでした。
その後はこの構成を基本として環境を整えていきました。ネットワークプレーヤーに変更はありませんが、NASはQNAPのHS−210とIO DATAのRockDiskに、DACはAccuphaseのDG−58内蔵のものに変わっています。
N−50 (PIONEER) FLACデータの解凍、EthernetとS/PDIFの変換を担う
HS−210(QNAP) WD Red 3TB X2 RAID1 JAZZ用
RockDisk(IO DATA) WD Red 3TB X1 POPS用
参考文献:
似島耕一、リマスタリング・オーディオ・リスニングへの転回、アイエー出版「ラジオ技術」、2007年5月号、p.119−125
« EL84ppアンプ 完成、ヒアリングと考察(3) | トップページ | 我が家のオーディオシステム ネットオーディオ編(2) »
「ネットオーディオ」カテゴリの記事
- ネットオーディオ fidata Music App(2018.05.18)
- ネットオーディオ LUMIN Appの導入(2018.05.15)
- ネットオーディオ BubbleUPnP Serverの導入(2018.05.11)
- ネットオーディオ Minim Serverの導入 画像の表示(2016.07.08)
- ネットオーディオ iD3 Editorの導入(2016.07.05)
« EL84ppアンプ 完成、ヒアリングと考察(3) | トップページ | 我が家のオーディオシステム ネットオーディオ編(2) »
コメント