EL84ppアンプ 測定結果(3)
(Ⅳ)周波数特性
1W出力、NFなしにおける高域特性は、73KHz/−3dBでした。20KHzまでゲインの低下はありませんので、可聴帯域でしっかりNFがかかることになります。1W出力、NF=12dBにおける高域特性は、115KHz/−3dBでした。その後130KHz付近で盛り上がりが見受けられますが、これは出力トランスの特性が影響しています。
位相は数KHzから回り始めています。また、100KHzを超えた周波数域での位相波形はグタグタです。安定性は確保されていますので、これでよしとします。
左チャンネル 周波数特性 NFなし
左チャンネル 周波数特性 NF12dB
(Ⅴ)方形波応答
位相補償の概略は下図の通りです。しっかり目の補償量だと思います。
出力トランスの周波数特性にピークがあるので、NFなしでも10KHzにオーバーシュートがみられます。出力とグランドの間に10Ωと220nFを直列に入れてありますが、これがないと容量性負荷を接続したときに発振します。
左チャンネル 100Hz方形波応答
左チャンネル 1KHz方形波応答
左チャンネル 10KHz方形波応答
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