EL84ppアンプ 電源の設計(3)
(Ⅲ)タイマー回路
EL84は傍熱管なので必要ありませんが、B電源の立ち上がりを遅らせるタイマー回路を付け加えました。
シミュレーションの結果を下記に示します。
AC電源投入後、25秒程度で安定化電源が立ち上がります。555を使用した遅延ターマーですが、素子の内部回路から分かるように、電源投入時にTRIG端子電圧がCV端子電圧の1/2より低くないとTHRS端子がディスチャージされたままになり動作しません。各端子に接続される抵抗とコンデンサの値によって、また555の製造プロセスによって変わってきますので、十分な確認が必要です。
B電源回路図の最終版を下記に示します。ターマー動作中にLEDを点滅させる回路も加えました。使用する酸化金属皮膜抵抗の耐圧を考慮して、2本直列接続としているところが何箇所かあります。555はCMOSタイプを使用しました。
(Ⅳ)オペアンプ用電源
3端子レギュレータ317と337を使った可変タイプのものです。回路図は下記の通りですが、まず±32Vを作りその出力を使って±15Vを作ります。LED点灯回路を設け、上記タイマーの点滅回路と組み合わせます。
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