我が家のオーディオシステム スピーカー編
我が家のオーディオシステムについて少し詳しく紹介したいと思います。
今回はスピーカー編です。社会人初心者の頃はヤマハのNS-1000を使っていたのですが、「無線と実験」誌でホーン型スピーカーをマルチで駆動する特集があり、これこそオーディオ理想郷だと感化されJBLのスピーカーを購入することになりました。サンスイのエンクロージャーに38cmウーファー2225を入れ、その上にドライバー2241とホーン2397という2ウェイでしたが、お世辞にもよい音とは言えなかったように思います。その後、結婚して手狭になったのでJBLは手放してしまい、しばらく小型のブックシェルフ型スピーカーを使っていました。しかし、それで我慢できる訳がなく、オーディオ店で聴いて気に入ったパイオニアのEXCLUSIVE model 2251を導入し、なんと20年近くも使うことになったのでした。
2251は25cmウーハーとホーンドライバの2ウェイで、各ユニットにはアルニコマグネットが使われています。能率も高くてシングルの真空管アンプでも十分鳴らせます。重量があって余計な響きは無いのですが、無味乾燥という訳ではなくボーカルやギターの音色に魅力があったと思います。低音は、家庭で聞くと少しブーミーになります。1年前半前に静岡の方に引き取られていきました。
そろそろスピーカーを買い換えたいなと思って専門誌を眺めると、JBLはまだ頑張っているものの聞いたことの無い新興メーカーが幅を利かせているではありませんか。それでも購入したい製品を幾つかに絞って試聴したいと思ったのですが、私が住んでいる田舎ではいつの間にかオーディオ店がシャッターを下ろしていて実際の音を聞くことができません。浦島太郎状態でした。東京に出た時に少し聴くことができたのですが、じっくり吟味するというところまでは行きませんでした。結局、JBLの4365とMonitorAudioのPL300の2つが最終候補となり、迷った末、雑誌での評価が高いPL300を購入することとなりました。
保護用の金属ネットが付属しています。マグネットで本体に装着します。
スピーカーキャビネットの前面には皮が貼ってあります。カタログには「スッコットランドのAndrew Muirheadによって供給された、ストラススペイ(Strathspey)革を使用」と書いてあり、高級感があります。また、キャビネットは優雅な曲線で構成されていて、木目もとっても綺麗です。前任の2251のような無骨な雰囲気はありません。
スピーカーターミナルはWBT製、バイワイアリング仕様です。スパイクは4点支持となっているのですが、カバーが付いていなかったため、設置の時に床や制振ボードを随分傷つけてしまいました。
出てくる音ですが、とにかく高分解能です。上の写真のように一時期2251と聴き比べすることができたのですが、設計の年代が違うことを認識させられました。50〜60年代のジャズを聴く分にはそんなに影響無いです。もちろん、高分解能が邪魔することもありません。次に感じたのは静かだということです。透明感があって余計な音が出てこないという意味です。PL300は何も入っていない”いろはす”で、2251はみかん味の”いろはす”ですね。しかし、アンプの実力や音色はそのまま出てきます。使いこなすのは難しいです。
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こんにちは。はじめまして。大阪出身で現在東北に単身赴任中の50代会社員です。
nuprime STA-9についてWeb検索をしている途中に貴HPを開かせて頂き、楽しく拝見しているうちに驚きの記事を見つけました。Exclusive2251をお使いであったとは!
私事ですが25年ほど前に信州のオーディオショップで一目惚れして以来、今現在も実家のリビングルームに鎮座しています。これだけは一生我が家から出すまい、と固く誓っております。
このたびプリメインアンプ(サンスイ907LTD)の調子が悪くなったのでSTA-9の導入を検討しております(DAC/プリアンプも同時購入しPCからのFLACファイルを接続したいです)。
STA-9とExclusive2251を同じ時期に使われていたかわかりかねますが、もし両者を組み合わせたらどのような音になるとお考えでしょうか? 私もジャズ(ダイアナ・クラールやカレン・ソーサなどの女性ボーカルが主)、フュージョン、ロック等を聴きます。
なおCDPはPioneerPD-70AEを使っています。
是非とも御教示のほど宜しくお願い致します。
投稿: トンネル屋しんちゃん | 2021/02/13 17:29
トンネル屋しんちゃん 様
コメントを頂き、ありがとうございます。
金沢電気電子工房のコーちゃんです。
NuPrime STA-9の音質に関するご質問かと思います。
Exclusive2251を手放してからSTA-9を購入したので想像の域を出ませんが、
中低音の解像度が上がってベースやバスドラの音が見違えるようになると思います。
おそらく、ダイアナ・クラールの低くスモーキーな歌声もより魅力的になるでしょう。
中高音にディジタルアンプ固有のトゲトゲしさは感じられないはずです。
もしそのように感じることがあれば、
音源あるいは他の機器の問題と考えられます。
雑誌等には真空管アンプのような音とありますが、それは少し大げさですね。
私が2251を使っていた時は低音の締まりが悪く苦労していたのですが、
当時もしSTA-9を使っていたら毎日のリスニングがとても楽しくなって、
多分手放すことはなかったのではと思っています。
投稿: コーちゃん | 2021/02/15 10:47
コーちゃん様
返信と非常にありがたいご意見、誠にありがとうございます。
「ベースの解像度が上がって・・」や「D・クラールがより魅力的・・」のお言葉に完全にノックダウン状態です。
サンスイ907LTDも悪くはなかった(暖かく分厚い低音の塊や中高域の素直な鳴り)のですが、先にCDPを入れ替えた時に「新しい録音のCDを新しいCDPで聴くとここまで分解能が上がるのか」と驚愕しました。同時に、ボリュームガリが酷くなってきた907LTDを新しいアンプに入れ替えたい衝動が止まらなくなり、散々悩んだ挙げ句、STA-9を検討した次第です。
某掲示板で同様の内容を相談したところ、「希望するレベルは無理」という答えが大半でした。が、現在岩手県の山奥の工事現場の責任者としての立場上、おいそれと試聴にも出掛けられませんので、自分の直感とコーちゃん様のお言葉を信じ、導入したいと思います(万が一満足が得られない結果になっても決して責めたりはしないですw)。
ちなみにDAC付プリアンプはBursonAudio 「Conductor 3X Reference」にし、CDPとバランス接続してSTA-9(BTL接続を予定)に送る計画です。導入・試聴が出来た暁には改めてご報告申し上げます。
重ね重ね、ありがとうございました。
投稿: トンネル屋しんちゃん | 2021/02/16 18:56