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3極管接続の動作ポイントは、少し乱暴ですが、B電圧を400V、カソード電流を50mAに設定しました。シミュレーションで確認したところ、この時のプレート電流は44mA、スクリーン電流は6mAでした。それぞれの電力損失は17.4Wと2.3Wと規格内に入っています。
3極管接続では出力段のゲインが小さくなるので電圧増幅段のゲインを上げることにします、非反転アンプの抵抗を500Ωと47kΩとしてゲイン95倍を得ています。
今回のアンプには位相反転回路がなく、バランス入力のホットとコールドの逆相信号がオペアンプに入ってきます。この回路構成でのNFBは上図のような接続となります。出力トランスの4Ω端子は巻線比で0Ω⇔16Ωの中間位置になるので、4オーム端子を基準にして0Ω端子と16Ω端子とをホット側/コールド側のβ回路に接続すればオーバーオールの負帰還が可能となります。
使用するのはElectro-Harmonix社製の7591AとJJ-Electronic社の7591Sです。7591のプレート損失は19W、プレート電圧の最大値は550Vとなっています。
6V6における設計と同じように、プレート電圧(B電圧)を変化させ、その際にプレート損失が18W(定格の94.7%)になるバイアス電圧を読み取るという方法で動作ポイントを探ります。
下図の回路でシミュレーションしました。
使用するのはElectro-Harmonix社製の6V6EHとStandard Electricの6V6GTYです。6V6GTのプレート損失は12W〜14Wと幅があるのですが、6V6EHと6V6GTYはともに14Wとなっています。プレート電圧の最大値は6V6EHが450V、一般の6V6GTは315V〜350Vです。
そこで、今回の設計ではプレート電圧(B電圧)を変化させ、その際にプレート損失が12W(定格の85.7%)になるバイアス電圧を読み取るという方法で動作ポイントを探ろうと思います。
6V6と7591を使ったアンプをシミュレーションするため、出力トランスPMF-40P-8K-NFのパラメータ抽出(測定)を行います。中林 歩氏の「電脳時代の真空管アンプ設計」を参考にさせていただきました。
【音質】
音質は素晴らしくよくなりました。アキュフェーズDG-58より良い音という当初の目的を果たすことができたと思います。
前々回のブログ記事にアナログ基板の変更内容を書きましたが、その中で【(1)バランス信号の経路からゲイン調整ボリュームとボルテージフォロアを削除】が最も音質改善に効果があったように思います。信号経路のボリュームが音質に影響することと、オペアンプの段数は少ない方が良いという2つのことを体験することができました。
採用したオペアンプOPA1656がよくないと考えていたのですが、それは違っていたようです。次回のブログでオペアンプの音質比較記事をアップする予定ですが、どのオペアンプを使っても水準以上の音が得られました。